どうも、フロッキーです。
簡単な英語は読めるけど、なかなか難しい洋書が読めるようにならない!
という方に向けて
今回は
- 初心者の方におすすめの型破りな洋書の読み方
- 超具体的にどうやって読んでいけばよいのか
- 課題図書10冊
を徹底解説します。
根気がいりますが、初心者から中級、上級になるには一番早い方法だと思います。
そもそも英文に慣れていないという人は、まずはこちらから目を通していただくのが良いと思います。
初心者が洋書を読めるようになる方法
あえて極論を申し上げたいと思います。
YL4.0ぐらいの洋書10冊を英英辞典、翻訳機能をフル活用して読み切る。
いきなり中級レベルの洋書を読み始めてしまう勉強法を紹介します。
(YLとは読みやすさレベルのことです。詳しくは以下で。)
なぜこの無茶ぶりのような方法がいいのかというと、私の原体験があります。
私は
①SSS式という英語多読法を忠実に200万語ぐらい読み切りました。これは辞書などは使わず、やさしい本を多く読む方法です。これに1年半。読めた洋書はYL4.0がやっとという感じ。
そのあと
②自分が思うように洋書を読んできました。ひたすら難しい洋書を英英辞典をフル活用して読破しました。これも1年半ぐらいで読めた洋書はYLは7.5!
ここらの体験は以下の記事に詳しいです。
この体験から
「わからないなりに、洋書を調べながら読んでいったほうが短期間の成長しもっと早く洋書読めるのでは?」
という仮説が思い浮かびました。①でもじりじり英語力は上がるのですが、②のほうが負荷が大きい分、一気に成長しました。
ですのでこの記事では、思い切って僕が②でやった方法を初心者の方におすすめしたいと思います。
まず、フロッキー流英語多読の注意点を書いた後に実際に英語をどう読むのか説明します。
最後におすすめの課題図書を10冊紹介します。この10冊を今回の方法で読破すれば初心者の域は脱しているはずです。
フロッキー流英語多読 読み始める前の準備編
日本語の翻訳版を読んだ洋書がある場合
これがあったらそれを読んでください。
1読しているなら、全体の流れは把握しているのでこの無茶ぶりがしやすいです。ページ数は200ページ程度のものがおすすめですが、
読みたいものが明確にある場合は関係ありません。400ページでもなんでもまずはそれを一読してみましょう。
僕の場合は、Momo,fuctfullnessは日本語と英語で読みました。
自分が日本語で読んだことある洋書+課題図書10冊を読破すればかなり英語力がついているはずです。
読むときに使う媒体は?kindle?ipad?
読む媒体ですが、
児童書、小説はipad版kindle
ノンフィクション、ビジネス書はkindle
がおすすめです。
この課題図書ではipad版 or pc版のkindleがおすすめです。
というのも今回は児童書がメインなのでイメージ検索を使うからです。
この使い分けについては別記事にまとめます。
この読み方はかなり背伸びした方法です。紙の洋書では十中八九わからない単語だらけで挫折します。SSS式の英語多読はこの紙の洋書ベースで考えられているところが弱点です。
しかし僕が紹介する読み方は、電子書籍を使用します。その結果、英英辞典、翻訳機能、イメージ検索をフル活用することによって自分の英語力をアップさせて難しい洋書を読破できるんです。
分からない部分はどうする?
当時は英語脳の呪縛にとらわれており、英英辞書を推奨していましたが今は日本語辞書で良いと思います。さっと確認すれば一瞬で理解できると思います。
ただし返り読みは一切せずに頭から読んでください!
単語に関しては英和辞典で良いと思います。
結局初心者の段階で気にしないといけないのは、「いかに挫折せずに成長するか」という点。
当然英英辞典の方が効果は高いですが、負荷が大きすぎて挫折しては意味がありません。
これよりは日本語を補助的に使うことによって、全体的な理解力を高めつつどんどん先に進むべきです。
この当時は英英辞典至上主義なので、英英辞典で画像を貼ってますが英和辞典で大丈夫です。
そして今ではChatGPTもあるので、鬼に金棒です。
単語も調べた、一文も翻訳を確認した。それでもよく変わらない箇所はChatGPTに一文を貼り付けて解説してもらいましょう。
英英辞典については動画も上げてます。
具体的な洋書の読み方
さてここでは、実際にCharlotte’s Webの一説を用いて流れを解説します。
今回はちょっと面倒そうなこの場面を使います。
豚のウィルバーが小屋から逃げたして、人間たちに追われているシーンですね。
まず一通り読んでThe cocker spaniel からhe would like it まで行きます。
ここでいきなりcocker spanielを調べてしまうと、文章全体の把握ができないのでおすすめしません。初心者の段階では、1段落すべて読んでから、1つずつ調べていくのが良いと思います。
読解レベルが高い人は、さっさと調べてしまってもよいですが、まだ読んで理解するのに時間がかかってるな~と感じてる方は1段落を読んでから一つずつ調べましょう。
青色で印をつけながら、分からないなりに1段落すべてを読むとこんな感じになります。
ではまず、cocker spanielをイメージ検索で調べます。この犬ってことが分かります。
で次にcommotion。ここではnoisy excitementと書かれています。騒ぎ、騒動ですね。
そしてbarnもイメージです。
ここであの犬も騒動を聞いて、barnから出てきてchaseに加わったシーンが想像できますね。
そして1文が分からない場合は、このようにkindleの内蔵翻訳を使います。
whereのあとは、machine shedのことを説明してますね。英語っぽい書き方です。
ここで注意ですが、翻訳を使って意味を理解したらまたhe came ~ と読んでいき、頭から理解するようにしてください!
これをいちいち
he was mending a tool. →the machine shed → he came out of
と後ろから訳すのはダメです!これは絶対ダメです!
どんな難しい英文が来ても前から理解するようにしてください!
返り読みしていると変な癖がついて読むのが遅くなってしまうので、日本語訳はあくまで手助けぐらいのつもりで、英語は英語で理解する努力が必要です。
彼が出てきたシーン → machine shedから → 彼が道具を直してたシーン
という感じで前からイメージを想像します。
でmachine shedはこんな感じ。
asparagus patchもこんな感じで、そこの一文はこんな意味です。
やはり後ろで説明していますね。英語は基本全部これなので、膨大に文章を読んで慣れます。

これで全部調べましたね。
そして再びthe cocker spanielから読んでます。するとかなり分かりますよね。
こういう感じで自分が分かる単語、1文をどんどん増やしていくと、だんだん調べる回数も減っていき洋書が読めるようになりますよ!
この作業を繰り返していると、だんだん英語の勘所が分かってきます。
この単語は重要だなとか、これは読み流してもいいなとか。
原則的には、
・会話系で分からないのはちゃんと調べたほうがよい
・動詞形も調べたほうがよい
という感じですかね。好みはありますが。
この読み方で目指したいのは80%以上の理解度で読み進めること。
ですので、多少分からない部分(例えば犬の毛並みの描写とか)、そういうあまり重要でない部分は今は飛ばしてしまっても問題ありません。
しかし、ストーリーに関わるたとえばウィルバーとシャーロットの会話で分からない部分とか、ストーリーの流れがいまいち分からなくなった場合は調べましょう。
80%というとストーリー展開はちゃんとおえているはずのレベルです。
もしこれらの方法を駆使しても全然分からない場合は、まだレベルが達してない可能性があります。
一旦児童書道場を休憩しつつ、その周辺のYLのものを5冊ほど読んで再挑戦しましょう。
多分読めるようになってますよ。不思議なことにYL5で詰まるのは、YL0~4に原因があることがほとんどなんですよね。
そして80%の理解でも大丈夫です。ただ未来の強くなった自分で再読するのを約束してください!
この再読で20%の宿題をこなしていきます。
児童書道場も終えて、さらに10冊ぐらい読んだ後に読み返してみると「なんでこれ読めなかったの?」という状態になります。
英語多読とは残酷なもので、自分の進歩は後でしか分かりません。
読んでる当初はよくわからず、再読して過去の自分の読めてなさを痛感することによって、自分の成長を確認できます。
いじわるですね。
これはおまけですが、動画では星野の王子様を英語多読しています。
少し方向性が違いますがどのように読んでいけばよいのか、という流れはわかると思います。
英英辞典というのは一種の宗教にかかっていたので、英和辞典と読みかえてください(笑)
フロッキー流 課題図書10選
それではざっと10冊を紹介します。上から順番に読破することをおすすめします。
- 走れメロス Run, Melos, Run (ラダーシリーズ Level 1) YL2.5
- Who Was Steve Jobs? (Who Was?) 4.0
- Boy in the Dress 4.0
- Mr popper’s penguins 4.0
- Fantastic Mr. Fox 4.5
- The little prince 4.5
- The Wizard of Oz 4.5
- A Bear Called Paddington 4.8
- Charlotte’s Web (A Puffin Book) 4.8
- Holes (Holes Series) 5.5
これらをすべて読み切ったら、英語を英語で理解する感覚が分かると思います。
それでは見ていきましょう。
走れメロス Run, Melos, Run (ラダーシリーズ Level 1) YL2.5
これはラダーシリーズであれば自分の好きな作品でよいと思います。
まずは小手試しです。日本の知っている作品であればそこまで難しくないはずです。
日本語で大枠を知っているというのは、とてもアドバンテージになります。
Who Was Steve Jobs? (Who Was?) YL4.0
このWho Wasシリーズも自分の読みたい偉人を選択するのが良いでしょう。
でもこのジョブズの本はなかなかよかったですよ!
このシリーズにハマった人は、10冊とか読むことをおすすめします。
歴史の楽しみ方を教えてくれるいいシリーズだと思います。
1冊読んでるだけでも、その当時の時代背景を学ぶことができます。これはその他の本を読むときに活きたりするので読むだけ知識になります。
Boy in the Dress YL4.0
これも少し難しいかもしれませんが、話の大きな流れを追うようにしてください。決して今の段階で100%理解しようとは思わないで、読み進めてください。
このフロッキー流は自分のレベル以上の洋書を選んでいるので、分からなくて当然です。
Mr popper’s penguins YL4.0
Fantastic Mr. Fox 4.5
ここら辺から、英文や英単語自体はそれほど難しくありませんが、英語の文章がだんだん長くなってきます。
長時間、長文を読める忍耐力が求められます。
この忍耐力も英語多読で重要な要素なので、毎日こつこつ読んでみてください。
The little prince YL4.5
超名作の星の王子様です。トップ3に入るぐらい好きですね。
The Wizard of Oz YL4.5
これも面白い作品ですが、結構長かったイメージがあります。
忍耐力を鍛えたいところ!
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A Bear Called Paddington YL4.8
これもかわいい見た目の割に、イギリス英語が難しくてなかなか大変です(笑)
ただ内容は非常に面白い。
Charlotte’s Web (A Puffin Book) YL4.8
この洋書が僕の英語多読のターニングポイントですね。
Holes (Holes Series) YL4.6
最後は、英語多読を継続できるかの分岐点と言われているHolesです。僕もこれを読破した後、相当実力が付きました。
まとめ
僕たちがよくやってしまいがちな勉強法として理論から入る方法です。単語、英文法、熟語を勉強してからやろう・・・
しかし今だからはっきりわかりますが、洋書を読みたかったら実際に読んでしまうのが一番早いです。つまり洋書を読みまくる実践から入って、気づいたら理論が分かる状態にします。
今回は実践重視の英語勉強法を考えてみました。


