どうもフロッキーです。
どの学校にも名物教師がいると思うが、僕の高校にもいた。
- 教科書にもっていない歴史の疑問をひたすら聞いてくる
- 定期テストの平均点は40点台の難問
- 自腹でブックオフをめぐり日本の歴史を全教室分(3クラス)買ってくる
というかなり変わった人だった。
今回はその高校の日本史のM先生について書きたい。
当時は厳しいと感じていたが、今思うと優しさの塊みたいな先生の話だ。
受験時代の選択科目
これは文系の高校3年生に上がる前の話だ。
僕の学校では日本史、世界史、地理の3つから選択する必要があった。
大学受験を意識していたから、ほとんどの大学で採用されている日本史か世界史とすぐに二択には絞れただが、僕は世界史の方が明らかに好きだった。
では満場一致で世界史を選択したのかというとなんと日本史を選択したのだ!
明らかに愚行とも思えるこの行動だが
「M先生が授業してくれるなら、俺は日本史を選ぶ!」
と生徒に思わせるほどの先生だったのだ。
M先生の授業スタイル

M先生の授業が始まるのを生徒は皆、恐れていた。
というのも授業ではランダムに生徒を当てていき「フロッキーくん、聖徳太子が冠位十二階を定めたよね?何が重要なの?」と圧力をかけてくるからだ。
しかもたちの悪いのは、教科書に答えの書いていない質問をしてくることだ。緊張のあまり「い、色を分けることに意味があったのでは…?」などど答えようものなら
「はっ!色を分けることが重要なの?適当なこと言わないでください。えーとフロッキーくんの代わりに△△さん答えて」
と鼻で笑った挙句に、他の生徒にミスをカバーさせようとするスタイル・・・。
幸いなことに僕の次に当てられた△△さんは優等生だったので「日本で初めて位が設定されたことに意味があるのだと思います」とミスを見事にカバー。
万が一このような優等生が当たらないと日本史に興味がない生徒や勉強してない人たちによる珍回答が続出して先生の機嫌がどんどん悪くなるという事態に陥ることもあった。
テスト内容もやばい

しかも厳しいのは授業だけではない。
定期試験の問題は私大を意識した正誤問題や空欄補充。しかも正誤問題は選択式で6種類の正誤の組み合わせから選ばないといけないので当てカンは全く通用しないし、空欄に書く単語は完璧に漢字で書く必要があった。
平均点は高くて40点、低いと30点台ということもあるぐらい定期試験とは思えない難易度の高いものだった。
先生の口癖は「文句は大学に言ってください。私は大学受験レベルで問題を作成しているだけですから。」
今思うとその通りだ。
生徒の偏差値が明らかに高い

しかし今思えば生徒の将来のことを考えてあえて厳しく授業をしてくれていたのだと思う。
教科書に書いてないことを質問してくるのは、単語を丸暗記するのではなくどうしてそうなったのかを大切にしろ!という教えなのだ。
M先生の授業のおかげで先生が担当したクラスは他と比べて明らかに模擬試験で日本史の偏差値が高いという成果も出していた。
しかも日本史に興味がない生徒が少しでも関心を持ってくれるようにと日本史の漫画を近所のブックオフをめぐって全巻(しかも三冊ずつぐらい)集めて回っていた。
それらを担当している教室の後ろに置いて、生徒がいつでも読めるようにしてくれていたのだ。
もうM先生がかっこよくてしょうがない。
まとめ

最後にM先生が担当したクラスの偏差値が高いことについて聞かれた時のセリフで終わりたい。
「私の担当したクラスの偏差値が高いということですが頑張ったのは生徒たちで私は何もしてませんよ。この調子で大学受験も乗り切りましょう。」