どうもフロッキーです。
僕は世界史の勉強方法をずっと模索していた。
ナビゲーターや実況シリーズなどの受験参考書は出だしとしては良いが、受験という枠にハマった話しかなされていないからつまらない。
かと言って一般的に名著と言われているマクニールの世界史、ウェルズの世界史概論、世界の歴史シリーズは訳や文章が小難しいから頭に入ってこない。
そんな感じで色々と勉強方法を模索していた時に出会った本がローマ人の物語シリーズだった。
これだ!と思った。これこそが僕が探し求めていた歴史の楽しみ方だった。
今回は
どうすれば大人が歴史を楽しく勉強できるか
という疑問に答える一つの回答を書いてみたい。
圧倒的に分かりやすい
歴史を学ぶ上で最も大切なことは圧倒的具体性で学ぶことだったのだ。
受験世界史、一般的な概論を述べている世界史本に何が足りなかったのかというと、エピソードが書かれていない。
それは至極当然なことで、世界の国々の重要ごとを効率よく記すには抽象的な文章でどんどん書いていかなければならない。
これを体現しているのが教科書だ。世界史の教科書はわずか400ページ弱の中に原始時代から現代に至るまでの重要事項が記されている。
情報量は申し分ないが、それにもまして全く面白くない。なぜなら抽象的な文章に、親近感を得ることができないだ。
古代ローマを例にとると、マケドニア、シリア、カルタゴを滅ぼして地中海の覇者となったと抽象的に書かれても凄さがよく分からない。

それを圧倒的具体性によって、ローマの生い立ち、ハンニバルのアルプス越え、元老院と市民集会と執政官の関係など、教科書では分量的に書くことができない具体例を交えながら歴史を説明されると、どんどん頭に入ってくる。
それにめちゃくちゃ楽しい。
まずは一国、一人物の歴史から

このことから僕がオススメしたい歴史の勉強方法は一国、一人物の歴史を勉強することだ。
この方法のメリットは二つ。
- 超具体的だから分かりやすい
- その国以外の歴史も学べてしまう
1.超具体的だから分かりやすい
初学者にとって歴史の勉強に嫌気がさされないことが最重要事項だ。
多分、歴史について何も学んだことがない人にマクニールの世界史を渡したら一瞬で世界史が嫌いになると思う。
それを具体的に書かれた本をチョイスすることによって
「ハンニバルってこういう経路でローマに攻め込んだのか〜」
とまるで自分がアルプスを超えているかのように臨場感をもって学ぶことが出来る。
2.その国以外の歴史もいっしょに学べてしまう
「一国だけに絞ったら世界史は学べないんじゃないの?」
と思う人もいるだろう。僕もその一人だった。
だけどそれは全くの間違いだ。自分のことを説明するには、自分以外の人との関係性を説明する必要があるのと同じで
ローマを説明するには、同時代に栄えていたギリシア、マケドニア、カルタゴなどとの関係を説明して初めてローマが分かるのだ。
つまりローマを勉強しようと、ローマ人の物語を選ぶと、勝手に古代地中海の世界史が学べてしまうわけだ。これは一石二鳥!
おすすめ本の紹介

このように大人だからこそ、受験というつまらない制度に囚われることなく自分の興味が赴くままに本を読めることは一番の贅沢だと思う。
最後にどの本がいいのかということだが、僕もこの勉強法の魅力に気づいたのはつい2週間ほど前なのでまだまだ勉強不足だ。
しかし、圧倒的具体性に当てはまってる本のいくつかに目星を付けているのでそれをここに記しておきたい。
ローマ人の物語

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)
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ナポレオンの生涯:ヨーロッパをわが手に

ナポレオンの生涯:ヨーロッパをわが手に (「知の再発見」双書)
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