どうもフロッキーです。
日本のアニメに関して日本語学校生が辛辣なコメントを残したことを覚えているでしょうか。
日本アニメを別の視点から見ることによって、僕たちが気づきにくい日本アニメの現状を冷静に分析されています。
簡単に要約すると
女の子のフィギュアが売れるように可愛いキャラや露出の多いキャラばかり。まるで脂が乗ってておいしいけど栄養が偏っているファストフードみたいだ。アニメのストーリーを重視するべき。
完全に同意ですね。
現状のアニメはどうなった?
この日本語学校生が意見を主張したのが2014年12月です。本記事を編集しているのは約2年ほど月日が流れました。
日本のアニメは変わったのでしょうか。

ここでは深夜アニメに焦点を当てます。現クール全作品の公式ホームページで絵柄、世界観をチェックしてみると、どうやら中庸型が多いようです。(2017年4月)
日本語学校生が指摘していた明らかに露出、萌えの作品もあることにはあります。
しかし数が少ないのです。1クール全アニメの比率からすると1割程度。
そしてストーリーが練られていそうな作品と過去のリメイク版(ベルセルクなど)を足して1割。
では残りの8割は何かというと
ストーリーも考え、かつ絵も露出要素がある作品
ストーリーはあまり考えていないが、露骨に露出を狙っているわけでは作品(日常系)
たちで構成されています。
僕も2年前は日本語学校生と同意見だったので新作アニメにはあまり期待していなかったのですが、
ファストフードアニメが横行していた最盛期に比べれば改善されてきていると思います。
ただ現状としてはグレーゾーンのアニメが増えたという印象です。
なんでファストフードアニメになったのか

そもそもなぜファストフードアニメというものを作り出さないといけないのでしょうか。
僕が考えている原因としては、アニメ戦国合戦という日本の状況が原因ではないのかということです。
アニメ消化で消耗している気がしたので、年間のアニメの本数を調べてみました。 – たかみめも

この表では2015年が最高の本数ということになっています。
現在は2017年ですが、アニメ本数の多さという事実に変わりはありません。
「5分アニメが増えただけじゃないの?」
という方もいるかもしれませんが5分アニメは大量に作られているわけではなく、あくまで少数派です。
このような状況下で、それに応じて放送枠が増えるわけではないので、深夜枠をめぐって競争が起こります。
過去のアニメのように平気で50、100話と使用することができた時代はとうに終わりました。
現在ではほとんどの新作アニメは13話、漫画大賞やこの漫画がすごいなどで話題の作品がかろうじて26話、2クール使えるというのが今の流れです。
ちゃんとしたストーリーには何話必要?
ここで問題となるのが
ストーリー重視のアニメに適切な話数は何話だ?
ということです。
私的な好みでは、コードギアス、クラナド、シュタインズゲートなどが優れた作品だと評価しているので、26話は必要だと思います。
それ以下では少なすぎて説明不足になり、それ以上では蛇足のエピソードで時間稼ぎするといった状況も発生してきます。
つまり話数を確保するのが難しいから萌えだけで完結できる作品が発生したのではないでしょうか。
苦肉の策としてのファストフードアニメ
確かに萌えアニメというのはグッズが売れやすいのかもしれません。

という本の中に、
キャラクターに一目ぼれ出来るかが面白いと思える条件になる
ということが書かれていますが、綺麗な絵+魅力的なヒロインを露出を交えて描くことによって、キャラクター目当てでグッズを買うという層が発生します。
この層に向けて、ストーリーを無視したファストフードアニメでグッズを販売するというビジネスが成り立つのです。
競争が厳しいアニメ業界では、このような作品を作るという点ではあまり納得できることではない方法もビジネスとしてアニメをとらえるのであれば、分からない話ではありません。