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【書評】ちきりん氏のブログから学ぶ、自分という名のメディアの作り方。

読書 書評

 

「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記

 どうもフロッキーです。

 

 

 僕はこの本を読むまでちきりんさんという存在を知らなかったのだが、ブログ界では知る人ぞ知る大物ということが分かった。というのも10年以上もの間、社会に関するテーマの記事を書き続けられている方だ。2016年現在も更新されている。

 本書「自分メディアのはこう作る!」はちきりんの日記、の10年間の軌跡を振り返りつつ、ちきりんさんのブログに関する考え、そして厳選された21の記事が載せられている。

ゴールの設定

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 2013年には月間150万PVから220万PVを記録しているちきりんの日記だが、どのようなゴール設定がなされているのだろうか。本書の中でちきりんさんは

まず設定したゴールは、「Chikirinの日記」というサイトを、価値あるメディアに育てたい、ということでした。ここでの(私にとっての)価値あるメディアとは、読者ができるだけ似通っているメディア、すなわち、何らかの共通点を持って、読者が絞り込まれているメディア、という意味です。

 と書かれている。このゴールを設定している時期というのはブックマークやツイッターの全盛期ということもあり、ブログはブクマやリツイートで一気に有名になり、書籍を何冊も依頼されるほど人気になっていたそうだ。

 しかし、そんな時に決めたゴールはサイトを価値あるメディアに育てたいというものだった。つまり、ちきりんさんからしてみれば自分という存在を売るためのブログではなく、逆にブログをいかに価値あるコンテンツにするかということを重視していた。ブログから人気になって自分を売り出している人は、何人も見たことはあるが、ここまでの意思を持って、ブログを良質なものに育てようという人はなかなかいないと思う。

 しかもこのゴール設定はちきりんさんの本や個別な取材や執筆依頼などに対する考えも決定する。

 まず本についてだが、ちきりんさんは2016年現在で共著も含めれば10冊、本を出されている。

 代表作は

ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法

ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法

 

 

自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

 

 などがあるが、ちきりんさんの考えとしては本はあくまでもブログの補助程度でしかないという。つまりブログの存在を知らない潜在読者を本を出版することによって、新たに増やすために本を書いているそうだ。

 次に個別な取材や執筆依頼などについてだが、ちきりんさんのルールはこれだ。

・時間や手間がかからないか

・ブログを読んでほしいと考えている特定の共通点を持つ読者をどれぐらい増やせるか

 このルールからもちきりんさんがいかにブログのためだけを考えているかが分かると思う。

 

想定される読者

 上記によると読者が似通っているということだが、ちきりんさんが想定している読者として考えているのは

資本主義を信じていて、

社会的な事象やビジネスに関心があり

既成概念を排し、自由かつオープンに考えることに前向きで

解を得ることではなく、自分で考えるヒントときっかけを求めている人

難しい問題を考える時にも深刻になりすぎず、ユーモアを理解できる人

 とここまで細分化されている。それもそのはずで、ちきりんさんが目指しているブログというのは万人に受け入れられるものではなく、一部のファンが楽しめるようなブログを目指しているそうだ。ちきりんさんの言葉を借りると「想定読者のプロフィールが、絞り込まれているブログ」ということだ。アニメ好きな大学生を対象にしようとだけしか思っていなかった僕は考えを改めた。

 さらに、ブログ運営で必ずぶち当たる「雑記ブログか専門ブログか」という問いに一つの答えを提示してくれている。それは専門ブログと雑記ブログをミックスしたような形式だ。これは「専門ブログみたいに自分の知らないことを一生懸命調べるのは嫌だけど、雑記ブログではテーマがバラバラになりすぎて読者がつかない」と悩んでいたブログ運営者には朗報だろう。つまりちきりんさんは社会に関するテーマで自分の好きなことを書かれているということだ。これなら僕らでもマネができそうだ。

 上記以外にもまだまだブロガーにとっては重要な考え方が書かれている良書である。